犬と人間とのつながりは、今から約1万年以上も前の時代に始まるといわれています。その頃の犬は、オオカミやジャッカルと同じように群れをつくって暮らし、見つけた獲物を仲間で追って倒して食べるという生活をしていました。
しかしその後、犬は、人間の食べ残した動物の骨や腐った肉などを食べているうちに、移動する人間について回って、犬たちも移動を続けるようになりました。
そして、夜の闇の中でも獣の接近にいち早く気づき、吠え立てる犬の鋭い嗅覚と警戒心に人間のほうで目をつけて、人間と犬の持ちつ持たれつの生活が始まるようになりました。
餌をもらう代わりに犬がやった番犬の役目は、やがて、人間が猟に出るときについていって一緒に獲物を追うという猟犬の役目に広がり、その後長い歳月を重ねるうちに、牧畜犬や軍用犬、ソリ犬、警察犬、盲導犬など、それぞれの仕事に最もふさわしい能力をもった犬にするための改良が人間の手で繰り返し行われ、多種多様な犬が生まれるようになりました。
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