野生時代に犬は、リーダーの命令に従って行動していましたから、人間の家族という群れの中で暮らしていても、リーダーや上位のものの命令どおりにやったことをほめられると、犬は人間の想像以上に、そのことに大きな喜びと満足感とを覚えるものなのです。
そのため犬のしつけは“しかるよりもほめる”を基本と考え、1対9ぐらいの割合でほめる数のほうを多くしながら行うと、犬もますますやる気を出してきます。
犬がやってはいけないことをしたときには「イケナイ」、いったとおりにできたときには「ヨシヨシ」。この2つの言葉がすべての基本です。
このように声に出してこちらの気持ちをあらわすサインを声符といい、声符と同時に手などを使って、こちらの気持ちをいっそうはっきりとさせるサインを視符といいます。
視符は、犬が目で見るサインですから、犬にはっきりと区別できるものでないと犬は間違えます。例えば、「イケナイ」に連動させる視符は、犬の目の前に片手のてのひらを広げて押し出して制止の形を見せるなどです。
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